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初级日语翻译阅读材料精选八(1)

2013-03-29 

  次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして、最も適当なものを1.2.3.4から一つ選びなさい。

  私は十数年前から毎年朝顔を植えている。それは花を見るためよりも葉が毒虫に刺された時の薬になるので、絶やさないようにしている。蚊や蚋は素より百足でも蜂でも非常によく効く。葉を三四枚、両の掌で暫く揉んでいると、ねっとりした汁が出て来る。それを葉と一緒に刺された個所に擦りつけると、痛みでも痒みでもすぐ止まり、後、そこから何時まで汁が出たりするような事がない。

  私は今住んでいる熱海大洞台の住いの裏山の中腹に小さい掘っ立て小屋の書斎を建てた。狭い場所で、窓の前はすぐ急な傾斜地なので、用心のため、低い四つ目垣を結い、その下に茶の実を蒔いた。ゆくゆくは茶の生垣にするつもりだが、それは何年か先の事なので、今年は東京の百貨店で買った幾種類かの朝顔の種を蒔いた。夏が近づくとそれらが四つ目垣に絡み始めた。反対の方に地面を這う蔓があると、私はそれを垣の方にもどしてやった。茶も所々に芽を出したが、繁った朝顔の為に気の毒なくらい日光を受けられなかった。

  毎朝、起きると、出窓に胡坐をかいて、煙草をのみながら、景色を眺める。そして未た、すぐ眼の前の四つ目垣に咲いた朝顔を見る。

  私は朝顔をこれまで、それほど、美しい花とは思いっていなかった。一つは朝寝坊で、咲いたばかりの花を見る機会が少なかったためで、多く見たのは日に照らされ、形の崩れた朝顔で、その弱弱しい感じからも私はこの花をあまり好きになれなかった。

  ( ① ) 、この夏、夜明けに覚めて、開いたばかりの朝顔を見るようになった。カンナと見比べ、ゼラニウムと見比べて、このみずみずしい美しさは特別なものだと思った。朝顔の花生命は一時間か二時間といっていいだろう。私は朝顔の花のみずみずしい美しさに気付いた時、なぜか、不意に自分の少年時代を思い浮かべた。あとで考えたことだが、これは少年時代、すでにこのみずみずしさは知っていて、それほどに思わず、老年になって、それを大変美しく感じたのだろうと思った。

  母屋から話し声が聞こえてきたので、私は降りて行った。その前、小学校へ通う孫娘の押し花の材料にと考え、瑠璃色と赤と小豆色の朝顔を一輪ずつ摘んで、それを上向けに持って段になった坂路を降りて行くと、一匹の虻が私の顔の回りを煩く飛び回った。私は空しいているほうの手で、それを追ったが、どうしても逃げない。私は坂の途中でちょっと立ち止った。と、同時に今まで飛んでいた虻は身を逆さに花の芯に深く入って蜜を吸い始めた。丸みのある虎斑の尻の先が息でもするように動いている。しばらくすると虻は飛び込んだときとは反対にやや不器用な見振りで芯から抜け出すと、すぐ次の花に――そして更に次の花に身を逆さにして入り、ひととおり蜜を吸うと、なんの未練もなく、どこかへ飛んで行ってしまった。

  虻にとっては朝顔だけで、私という人間は全く眼中になかったわけである。そういう虻に対し、私はなにか親近を覚え、楽しい気分になった。

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