話すことと人間関係
人間が生きるという営みは、すべて人間関係を基礎にしています。人間は孤独にはなれません。ところが、現代人は孤独に悩んでいます。①それが原因でいろいろな問題を引き起こしています。
孤独とは独居ではありません。人の中にいながら孤独感に悩んでいると言います。われわれは、そこにだれもいないから淋しいのではありません。心のつながりをもてる人がいないから淋しいのです。「群集の中の孤独」が現代人の特徴です。
私たちは、話すことと人間関係とが、いろいろな意味で深くつながっていると考えています。心の交流のないところに協働はありません。
人間嫌いでは話力をつけることを断念したほうがよいでしょう。話す、聴くということは、相手を予想してなされる人間行動です。孤独になる人は自分からそのかかわりをもともと努力していないのではないでしょうか。自分を積極的に発信しないと存在を認めてもらえませんし、他者との関係をもつことはできないでしょう。
注釈:
営み(いとなみ)[名]营生,事情
悩む(なやむ)[自五]苦恼,烦恼
特徴(とくちょう)[名]特征
協働(きょうどう)[名 他サ]互动
かかわり[名]关系,关连
し[接助](接活用语终止形后,列举并列或相互矛盾的事物,条件)又....又、即.....又
問題:
①「それが原因で」とありますが、「それ」とはどういうことですか。
1、人間関係
2、孤独
3、生きること
4、孤独に悩むこと
現代人の孤独感にはどのような特徴がありますか。
1、独居すること
2、近くにだれもいないこと
3、親から遠く離れていること
4、心のつながりのある人がいないこと
次の文のうち、文章の内容と違うものはどれですか。
1、話すということは人とかかわりのある行動です
2、孤独な人は積極的に他人とは話をしようとしません。
3、人間嫌いな人は話力をつけなくてもいいです
4、人間嫌いな人にはもっと話力をつけてほしいです
答案:4 4 4
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