日本の豊かさは本物?
日本銀行の1988年の国際比較統計によると、日本の一人当たりのGNPは、イギリスや西ドイツ、フランスを抜いて、アメリカと肩を並べるレベルにまで上昇したということです。確かに、日本人の多くが中流意識を持っており、また、経済力という点でも日本が国際経済の中で重要な役割を担うようになったことは否定できません。しかし、実際に日本が豊かになったかというと、そうではありません。国民は、高い生活費、長い労働時間、狭い家などに相変わらず不満を抱いており、豊かさを実感しているとは言えません。
①たとえば、日本の住宅価格は年収の5.7倍であり、東京とその周辺では8.7倍になります。この数字は、アメリカの3.4倍に比べてずいぶん高いことが分かります。さらに公園など、街の環境も十分とは言えません。一人当たりの都市公園面積を比べてみると、ロンドンの30.4m2、ボンの37.4m2、パリの12.2m2、シカゴの23.9m2に対して、東京はわずか2.2m2に過ぎません。
本当の豊かな生活を実現するためには、今後、生活環境全体を見直し、改善していく必要があります。
注釈:
当たり(あたり)[接尾]每……
GNP「名」国民生产总值
抜く(ぬく)「他五」超过
肩を並べる(かたをならべる)「慣用」与……并肩,没有……能比
担う(になう)「他五」承担,挑,肩负
過ぎない(すぎない)「連語」(只)不过
見直す(みなおす)「他五」重新认识,重新看
問題:
文章の内容と違うものはどれですか。
1、日本の一人あたりのGNPは世界でトップランクになっています。
2、日本の経済力が高くなったので、豊かさを感じています。
3、生活費が高く、労働時間が長いので豊かさを実感していません。
4、生活環境から見るとまだ豊かな生活が実現できていません。
①「たとえば、」以降の文は、どのようなことを説明していますか。
1、日本の住宅価格が高いこと。
2、日本の住宅価格が悪いこと。
3、日本とほかの国の住宅環境を比べること。
4、本当の豊かな生活がまだ実現できていないこと。
答案:2 4
推荐阅读:
2013年4月最新整理公共英语等级考试PETS1口语资料汇总